二十五菩薩
来迎図
この図も、【阿弥陀如来三尊】とともに、恵心僧都源信の真筆のものです。
二十五菩薩来迎図とは、観音菩薩・勢至菩薩をはじめとする二十五の菩薩さまが、阿弥陀如来とともに、極楽浄土に往生しようとしている人をお迎えに上がる図のことです。
源信が著した『往生要集』には、まさにそのことが忠実に記載されており、平安時代の浄土教信仰の発展とともに、来迎というお迎えの文化が注目されるようになり、鎌倉時代以降の浄土教信仰の礎を築くことになったのです。
まさにこの図は源信の真筆であり、その極楽往生を視覚的に捉えることができる素晴らしい宝物です。